ピンチヒッター田中さん 其の二

今回も兄さんが死にかけているので私、輝臣が代筆したいと思います。

兄さんの容態を心配する閲覧者の方々もいると思いますが近況を報告しますと、私が金属バットで殴り倒したので横で倒れて寝ています。これで苦情をいわれることもないと思うので前回に続き悪者の話をしたいと思います。

前回もお話しましたが兄貴は10㌧トラックにはねられても平気な人なので、バット如きではビクともしないでしょう。きっと今も横で狸寝入りをしていることと思います。私は弟なので兄貴の強さは誰よりも知っているつもりです。

 

ですが、ですが…また悪者の話をしようと書いている途中で兄貴が起きてきたらどんな仕返しが待っているかわからないので今回は辞めます。

兄貴の執念深さは皆さんご存知の通り、周知の事実。いっそのこと二度と起き上がってこないように金属バットで殴り続けようと思ったのですが、やっぱり仕返しが怖いので私の近況についてのお話をしたいと思います。

 

近況といってもライブがある訳でもなくレコーディングが入っている訳でもないのですが、横で倒れている兄貴のアドバイスを受けたり、作曲活動をしてみようと思っています。

私のお店での立場を不思議に思っている方々に少し説明させていただきますと、エフェクターのテストをしたり…アッセンブリを改造したギターのテストをしたり…しているのですが『時々足長おじさんが現れてお金の都合でもしてくれると…色んなことができるのだが、そんな都合のいいことはある訳ない。』

 

そういえば足は長くないですし、おじさんというわけではないですけど私にもスポンサーはいたんだっけ。

『兄さん、兄さん。起きて下さい。』

あ、そういえば俺がバットで殴り倒したんだっけ…よく考えたら悪いことしちゃったなぁ。

 

（あくまでもこれは一部、作り話で真実ではありません、私が兄さんをバットで殴り倒したのことは事実と異なります。気になり夜も寝られない方は秋葉原のお店で社長か兄さんにお尋ねください。）