[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
私を暴力的な弟だと思っている人も居ると思うのですが、私も兄貴のことを思って殴り続けているのです。私も兄貴の将来を思えばこそ、ひと想いに…。
そんな将来を思えばこその兄貴ではありますが、お酒の席で過去の身の上話を聞くタイミングを間違えると…これがまた大変なことになるのです。まあ先日は全てのタイミングが兄貴の悪酔いを促す方向に進んだことも事実。兄貴も悪いのですが周りの人達もそのリズムにはまってしまった。
シリアスな上にまたシリアス、更にまたシリアス。とめどなくシリアスな質問が二時間もの間兄貴に降り注ぎ、さすがの兄貴も酒に飲まれて撃沈…。詳しい話を少し紹介しますと、不二子さんとの思い出話に華が咲くとは思いきや滅茶苦茶シュールで重い展開に…。いつも兄貴はコミカルに話をするので周りの人達もコミカルな返答が返って来るかと思いきや酒が結構入っていたのもあり…なのだが、そこはうちの兄貴。「酒は飲んでも飲まれるな。」が口癖であるので何でもかんでもまともに返答してしまう。
側で聞いていた私も最初は傍観していたのだが、ちょっとやばいな…という雰囲気が漂いはじめた。
そんな折、マスターから…
「不二子さんって怖い方なんですね。」
私、輝臣は実際会ったこともなく話を聞いていると少し恐怖を感じることもあるのですが、本当は強くて優しい人なのだと私は認識しています。このマスターの「不二子さんって怖い方なんですね。」もタイミングが悪く、また悪気があって言った訳ではないと思うのですがその後またやばい展開に…。兄貴の口からこんな言葉が漏れはじめた。
「俺は子供の頃から親兄弟、親戚一同から厄介者扱いで誰からも愛されたことがない。俺は彼女と出会って初めて人から愛されるということを知った。」
そんなことを言い出した。実際、兄貴はこの手の件に関して真面目である。
この話が収まりかけたタイミングで姫の方から、
「なんで兄さん会いに行かないんですか?」
すると兄貴の方から、
「カッコイイ大人になるまで会いに来るな。と言われているんだよ。」
すると姫の方から、
「そんなことないですよ。兄さんはカッコイイですよ。」と。
側で聞いていた私から言わせてもらうと、これもまたタイミングが悪い。こんな展開が永遠と続き、そこに居合わせた全ての人間がタイミングを計ったかのように姫の口から
「今度みんなで会いに行きましょうよ。」
これが良かったのか悪かったのか、私には到底検討がつきませんがきっと兄貴は帰りの車の中で三日月を熱唱していたことでしょう。
でも、そういえばあの日も月は出ていなかったなぁ…。
うーん、残念。